江戸時代から近代にかけての長崎・佐賀・福岡県域の北部九州は菓子王国と言うべき地域でありました。この地域は砂糖が流通し、その沿道には多くの菓子店が生まれ、たくさんの種類のお菓子が育っていきました。各地域では菓子職人が、長い年月をかけて技術を習得し、熟練の技を活かして、お菓子を地域の文化として育てて行きました。このような背景の中で、現在も多くの老舗が佐賀県に育っています。また後年、大メーカーになった佐賀県出身の森永製菓の創業者、森永太一郎氏、江崎グリコの創業者、江崎利一氏、また戦前の四大キャラメル菓子メーカーの一つでありました新高製菓の創業者、森平太郎氏など三大メーカーが佐賀県出身者であります。まさしく菓子王国佐賀と言われる所以ではないかと思います。
人口に対するお菓子店の数は全国トップレベルであります。佐賀県のお菓子は地域の文化に根差した商品も数多く存在し、歴史的にも文化的にも、より深いものがあります。
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