Vol.2 お菓子のルーツは 橘

 お菓子の祖神と言われる田道間守命(たじまもりのみこと)が垂仁天皇(すいにんてんのう)の命令で、常世国(とこよのくに)(中国南部からインド方面)から日本にもたらした非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)(非時香菓は橘の古語、現在の橘の実)が菓子のルーツと一般に考えられています。

 その菓祖神とされる田道間守命を祀った菓祖神社・中嶋神社が兵庫県豊岡市にあります。そこから分社して建てられた中嶋神社が日本に数か所あります。その内の一つが佐賀県の伊万里市の伊万里神社境内にあります。

 不老長寿の霊菓とされる橘を持ち帰ったとされる田道間守命は、菓子業者から菓子の神様(菓祖神)と崇拝され、今日、約4年に一度開催されている全国菓子博覧会で菓祖神をお祀りして、博覧会の成功と菓子業界の繁栄が祈願されています。
 

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